ヒンメル・アウフ・エアデン・ロゼ・マグナム【2022】/クリスチャン・チダ
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オーナー醸造家のクリスチャン・チダは、実験的な醸造に積極的なオーストリアの醸造界の中でも異端児と呼びたくなる存在。醸造学校へ通ったこともなく、ワイン造りは祖父と父、そしてロワールとブルゴーニュの生産者達から独学で学んだというが、モットーは「レッセ・フェール」。放置して、自ずから調和に至らせる自由放任主義だ。亜硫酸は添加しないか、してもごく微量。そしてノンフィルターで瓶詰めする。イルミッツのごくなだらかな土地に数haの畑を所有するが、12haのブドウ畑をライタベルクのより標高の高いエリアに所有している。30近い点在する区画では栽培しているのは白はショイレーベ、ヴァイスブルグンダー、グリューナー・ヴェルトリーナー、ムスカート、赤はツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、カベルネ・フラン、シラー。ウィーンに住んでいた頃親交のあった画家アルフレート・フリドリチカ(2009年に他界)のエッチング作品『地上の楽園』Himmel auf Erdenをエチケットにした同名のワインの自由奔放さ、グリューナー・ヴェルトリーナーをマセレーションした「ノン・トラディション」の底知れないスケールの大きさ、「ドームカピテル」のカベルネフランの端正で繊細な深み。彼の造るワインは、いずれもが独自の世界を構築している。
植樹:1998年
位置:標高130m、南西向き
土壌:Thenau, Edelgraben, Eisner
(貝殻石灰質の層と鉄分を含んだ原生岩とローム質)の畑
手作業で収穫後、除梗し、足で踏んで破砕
開放桶で数時間から1日マセレーション
圧搾後、大樽で野生酵母により発酵
澱とともに大樽で1年間熟成
亜硫酸無添加、ノンフィルターで瓶詰め
“Himmel auf Erden” シリーズのロゼ。チダと親交のあったアルフレート・フリドリチカ(ウィーン在住の著名芸術家。2009年12月に他界)の作品が、ラベルに使われている。すなわち、1982年に発表された〈シューベルト・シリーズ〉のエッチングの一つ、“Himmel auf Erden”(「地上の天国」の意)だが、ワインもまたこの作品と同じく「ヒンメル・アウフ・エアデン」を名付けられた。「この絵の憂いのない享楽的な雰囲気が、フリドリチカの作品へのオマージュ
を、ワインで造りあげるインスピレーションとなった」とクリスチャンは述べている。
2018VTはヒンメル・アウフ・エアデンシリーズの10周年なので、エチケットにも大きく10と書いてある。(輸入元参照)
[生産者] クリスチャン・チダ
[生産地] オーストリア
[葡 萄] カベルネフラン主、ブラウフレンキッシュ
[タイプ] ロゼ
[容 量] 1500ml